ベルリン・フィルのホルン奏者から、のちに高品質なホルン工房を起ちあげ世界的に非常に評価の高い、エンゲルベルト・シュミット社のオリジナルモデルのフレンチホルンマウスピース、型番は「8」です。ボディには「Original E.Schmid 8」という、繊細で趣のある独特な書体の刻印が入ってます。シルバープレート（銀メッキ仕上げ）です。以前はで販売されていましたが、最近は製作数が少なく、ほとんど入荷がないようです。
「オリジナル・シュミットモデル 8」の仕様は、
リム内径 17.5mmボア（スロート） 4.1mmカップ深さ Medium（中位）リム Medium Wide（やや幅広）
となっています。すべての要素が標準的なサイズになっているので、E.シュミットのマウスピースを選ぶ際の基準にもなります。
吹きやすいセミラウンド形状のリムは、唇への感触が良くコントロールがしやすいので、跳躍を多く含むフレーズでも演奏しやすく心強いです。リムからカップに落ちたあたりにちょうど良い感じでリムのエッジがあって、少し唇にプレスした時に痛くない程度にリップに引っ掛かって高音域が出しやすく、かつ長く吹き続けてもバテにくい絶妙なエッジです。リムの厚みも多くの方にとってちょうど良い、素晴らしい形状です。
カップは中位の深さのUカップで、スロートの手前付近がわずかに円錐形になっているのを目視でも確認できます。それによって弱奏時でも息の流れが安定して音程がフラつかず、安心して音を伸ばすことができます。カップ内には敢えて旋盤の加工跡をヘアライン状にうっすらと残してあって、カップの中で息の流れや響きが微妙に複雑な乱反射をすることで良い音色を生み出すという話も聞きます。
優れたバックボア形状で、吹奏時の抵抗感、イントネーション（音程）、音色の輝かしさ、ダークさ、それぞれの音域の吹きやすさなど、非常にうまくバランスを取って製作されています。
シャンクはヨーロピアンシャンクですが、オリジナル・シュミットのシャンクはテーパーが若干アメリカンシャンクに近くなっているように思えます。アメリカンシャンクの楽器のマウスピースレシーバーにも、少し入りは浅くなりますが装着は可能です。楽器やメーカーによってはわずかにがたつきが出ることもあると思いますので、完璧なバランスを求める場合は工房などでシャンクの調整をされるのがいいと思います。音程やレスポンスなど、思った以上にシャンク調整によって激変することがあります。E.シュミット社の楽器の他にも、アレキサンダー、パックスマンなどのホルンにも相性は良いと思います。
豊かで存在感のある、深みのある音色が魅力的です。強奏時には輝かしい響きも得られます。音量も得られますので、大編成の中でも埋もれることがありません。ふくよかなサウンドが得られるので、音色が薄っぺらいという悩みを持つ方の手助けもしてくれると思います。全音域でバランスの良いマウスピースで、演奏できる音域を広げたいという方にも試していただく価値のあるマウスピースだと思います。
全体に素晴らしいコンディションです。ところどころ極わずかな小キズが極わずかに見受けられますが、よく見ないとわからないほどでほとんど気にならないと思います。新品同様と言っても良いくらいのリム、カップからスロート、バックボアまで、美しく精緻に仕上げられています。シャンク先端は、薄く繊細な仕上げになっています。マウスピースの表面とリム、カップ、バックボア、シャンク先端まで、綺麗に洗浄して適度に磨いてありますので、汚れなどの心配のまったくない清潔なおてがる配送 ネコポスで、日本全国送料無料にてお送りします。ネコポスはヤマト運輸による匿名配送で、配送状況の追跡が可能です。基本的にはポストに投函されるようですが、ポストに入らない場合は配達員の方からの手渡しになるので安心です。 上手く緩衝材を使いますので、厚み3cm以内での梱包でもまったく心配なくお送りできます。
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